2009-01-21

The Syrian Bride


イスラエル占領下のゴラン高原に住むモナがシリアのTVスターと結婚することになったが,お互い面識はない。モナは結婚後シリアに住むことになるが,一度シリアに入国すると二度とゴラン高原に戻ることは出来ない。モナと会えるのが最後になるということから,ロシア人女性と結婚し半ば勘当になっている長男やイタリアで商売をしている次男等も駆けつけた。

村人などを集め花嫁だけのパーティーを行った後,モナと親族は国境へと向かった。シリア側の国境では旦那側の親族が待っていた。いざ入国というときにその日から新しくなった入国スタンプの形式によりトラブルが発生し...

2004年の映画。一見,悲しそうなストーリーに感じるがそんなことはなく,コメディーっぽい部分もありあっという間に時間が過ぎた感じだった。普段は威厳を保っている男性達より,いざとなったら普段は一歩引いている女性達の方が肝が据わっているという図式が印象に残った。

この映画を作ったのがシリア人ではなくイスラエル人という事が興味深い。国単位で考えると単純に「あの国の人間は云々」と一括りにしてしまいがちだが,個人単位で考えると当たり前だがリベラルな人も多いということを改めて肝に銘じた。