2007-02-28

Whiskey in the Jar

洋画を見たりirish系の音楽を聴いているとウィスキーが飲みたくなる。昨日もその様な心境になり,わざわざ買いに行ってウィスキーを飲んだ。水割りは好きではないのでロックで飲む。最初から水で薄めるのと,氷が溶けて薄まるのでは気分も味もアルコール度数も違う。

ウィスキーの利点は少しの量で酔うので,今のような寒い季節でも夜中にトイレに行きたくならないこと。欠点は,飲むに連れてアルコール度数の濃さに慣れてしまい,日本酒等と同じようなペースで飲んでしまい,気が付いたらぐったりしてしまうこと。

今はほとんどウィスキーを飲まなくなったが,若い頃はウィスキーをよく飲んだ。あの頃はホワイトが多かった。レッドは二日酔いがキツイのでなるべく避けて,オールドは高いので滅多に買えなかった。懐かしい思い出だ。

2007-02-27

BitTorrentの使用感

ルータを替えたのでポートを開けることが容易になり,以前から注目していたBitTorrentをやってみた。BitTorrentは簡単に言えば専用プログラムを使いPeer to Peerにより流通しているファイルをDownload/Uploadする仕組みになっている。

あるファイルにDownload指示を行うと,そのファイルを持っている接続中のユーザから断片をかき集める。そして集まったファイルは完成していなくても別ユーザが取得しに来るので,人気があるファイルほど短時間でDownloadできることになる。このような仕組みなので,マイナーなアーティストや古い映画をDownloadするのはかなり難しいが,bootlegを探していると暇つぶしになる。FireFox等でTorrent Search BarをInstallすると,多数のTorrent検索エンジンから検索することができる。

一方ディパーテッドの様な旬な映画は沢山Uploadされていて,しかも各国(残念ながら日本のは無かった)の字幕まであるので,オーサリングソフトを使用し編集することができる。字幕ファイルはTEXTファイルなので,英語に自信のある人は翻訳すれば日本語字幕にもできる。

ファイルをUploadしているユーザは日本人は少ないので,邦画や邦楽を目当てにしている人は(私は使用したことがないが)Winnyの方が良いかもしれない。

2007-02-26

硫黄島からの手紙


可もなく不可もなくという映画だった。テンポが悪くなかったので,退屈する場面は無かった。

邦画は通常世界配信しないので,外国人にとって日本軍人の狂った思想は新鮮だったかもしれないが,私は戦争を美化しない邦画をよく見ているので,この手の内容だったら生ぬるさを感じる。

人間の条件6部作を見て原作も読んでしまうと,これを超える日本軍を扱った作品は永遠に出てこないだろうと思う。クリントイーストウッドが監督なので期待していたんだけど。

2007-02-25

ポビーとディンガン


オパールの採掘地であるオーストラリアの田舎町で,オパールの発見を夢見る家族がいた。9歳になる少女ケリーアンにはポビーとディンガンという二人の空想上の友人がいて,両親や兄が実在しないと否定しても頑なに存在していると言い続けている。

ある日父は採掘場にポビーとディンガンを連れて行き帰宅したが,ケリーアンは二人が帰ってきていないと言い,父に頼みその夜に採掘場に探しに行く。採掘場では各人のエリアが決まっている事もあり,父達は盗人のレッテルを貼られてしまい,町中から冷ややかな目で見られ孤立をしてしまう...

ハラハラする場面もあったが,最後はほとんどの人々が善人になる内容で,見終わったあと気持ちが良くなった。娘のわがままとも言える主張のために町中から孤立してしまった家族だが,娘を一切非難しない家族。私だったら「空想癖はもうやめろ」と怒る確率が高いと思う。精神の病気はそれを否定して治させるよりは,肯定して治させる方が良いのかもしれない。

2007-02-24

昔の話

無線ルータWZR-G144NH(BUFFALO)が届いた。LAN内はGigaスイッチングHubという部分が購入のポイントだった。我が家には無線子機が無いので,無線子機を試せないのが残念。

今まで使用していたルータだと下り速度が35Mbps前後だったが,ルータを替えたら80MBps前後まで出るようになった。サーバの関係もあるので体感速度での変化は今のところ分からないが。

Windows3.1の頃,プログラムの作成からネットワークの構築まで一人で行うというシステムを請け負った。サーバはNetWareで,その当時はNetWareの資格を取れば一生食っていけると言われていた。資格試験が講習込みで50万~100万という高額なので個人や零細企業では取得は難しかった。

Windows側はLanManagerで設定する。これが厄介なソフトだった。システムを導入した企業は富士通製のPCを揃えていたのだが,新品なのに故障が多くHDD,モニタ,LANカードの初期不良が多かった。このような感じなのでLAN構築時に繋がらないと自分の知識の無さなのか,LanManagerが悪いのかハードが悪いのかを突き止めるまでに時間がかかり,散々な思いをした。

それが今やPC関連の仕事をしていない人が当たり前のように無線LAN等を導入する。いつも思うのだが,PC関連の進歩は速い。

2007-02-23

妄想

現在使用しているルータは約5年前に買ったもの。無線も安定してきた時期だろうし,無線に切り替えようかと色々調べてみると,関連商品などにも興味が出てきて「将来の組み合わせ,安定性や価格を考えるとどれがよいのだろう」と迷ってしまう。

ユーザレビューを見ても昔と異なり一般の人も使用するので,「動かない,固まる」という言葉はそれほど真実味がないと思いながら気になってしまう。

ネットワークメディアプレイヤーをここに置いて,こういう接続にして,DVDをHDDに放り込めば今みたいにDVD-Rに焼かなくても済むな...等,妄想はかき立てられるばかり。

2007-02-22

Gogol Bordell

Flogging MollyのLiveの発見をしたらwith Gogol Bordellと書いてあった。どんなバンドなんだろうと検索してみたら自らをGypsy Punkと呼んでいるらしい。メンバーはロシアやイスラエルなど様々。

何枚ぐらいアルバムを出しているのだろうとNapsterで調べたら,とりあえず48曲落とすことができた。Liveまでに学習しておこうと思いながら聴いているのだが,結構好みで嬉しくなってきた。まだ全部聴いていないのだが,60 Revolutionsという曲が気に入りyoutubeで探したら簡単に見つかった。



メロディーもアレンジも申し分ない。途中から参加する女性のコーラスも素敵だ。

2007-02-21

どこが違うのだろうか

死者5人を出した200件の放火と女児強姦など40件、わいせつ200件を起こした男に死刑判決ではなく無期懲役の判決が下された。一方,宝石店を放火し死者6人を出し強盗殺人及び放火の罪に問われた男は死刑と判決された。

全く因果関係のない人間を一人でも殺した時点で,その後どんなに更正しようともそれは後の祭りというものだから極刑が当然だと思っている。だから,この判決の違いを不思議に思ってしまう。

2007-02-20

歌詞

私は洋楽をほとんど聴かなかった。一部のアルバムは熱心に聴いたが,そのアーティストの別のアルバムを聴こうとまではしなかった。しかし数年前にDropkick Murphysにはまってからは洋楽アレルギーが薄れてきて,ここ1年近くは洋楽ばかり聴くようになった。

アレルギーの原因を分析してみると,それは歌詞にあった。私は歌詞を重要視してメロディーの好みは持って生まれたものとして考えていた。洋楽の場合は歌詞が分からないのでメロディーに慣れる前に,直感で良くないと決めてしまうパターンが多く,その結果聴かなくなってしまったわけである。

最近は歳をとってその頃より我慢できる時間が長くなったため,直感で「あまり好みじゃない」と思っても数回聴くことが出来るようになり「なかなか良いかもしれない」という聴き方が出来るようになった。これは私にとっては大きな変化で,もっと早くからこれが出来ていればと悔やんでいる。

次のSTEPは歌詞の理解。現時点では邦楽と逆でメロディーとアレンジ,声質などから選択をしているが,気になったいくつかの曲を(自動翻訳だけど)訳してみるとより一層その曲を好きになってしまうことを発見した。そうだとすると,現在いまいちだなと思っている曲も歌詞が分かれば好きになるかもしれないということである。

あとは好きになった曲ががんばれとか,やれば出来るんだとか,君は一人じゃないんだとか,私らしく君らしく等いう気持ちの悪いフレーズじゃないことを願いたい。

2007-02-19

The Lonesome Death of Hattie Carroll

この曲のメロディーを知ったのは,30年以上も前の小学生の頃。吉田拓郎が準ちゃんが吉田拓郎に与えた多大なる影響という曲で,この曲に詩をつけて唄っていたからだ。しかしこのアルバム(Live盤)はレコード会社が許可無く発売したということでCD化はされていない。

それから数十年後,原曲であるThe Lonesome Death of Hattie Carrollは実際の事件を題材にしたプロテストソングだということを教えてもらい,その詩の内容に興味を持った。

詩の内容を頭に入れ,若いBob Dylanが唄う古いモノクロの映像を見たらただ曲を聴くより感動をした。たまに映し出される聴衆の真剣な表情がとても良くてその感動をより大きなものにした。

they say no

最近のお気に入りがBlood or Whiskey。しかし演奏している姿は見たことがない。それで,動画を探していたのだがyoutubeでは見当たらなかった。諦めていたところGoogleVideoで見つかった。

このthey say noという曲は最新アルバム(といっても2005年)Cashed Out On Cultureの最後の曲で,好きな曲の一つ。

2007-02-18

コントロール


凶悪犯リー・レイに死刑が執行された。しかし彼は別の場所で目を覚まし,被験者となるかこのまま死刑になるかの選択を迫られ,新薬の被験者を選択した。新薬は心を穏やかにさせ,罪の意識を芽生えさせるもので,徐々に効果が現れ始めた...

映画としては面白く,いくつかの結末を予想したが最後まで予想を一本に絞ることが出来なかった。難点を上げると凶悪犯といわれる主人公の凶悪ぶりがこちらに伝わらなかったこと。だから主人公に徐々に感情移入してしまい,まんまと監督の意図である(と私が勝手に想像)死刑廃止論に乗せられてしまいそうになった。

2007-02-16

くどい話

初めてスピリチュアルカウンセラーという,自称シンガーソングライターのような訳の分からない肩書きを持っている江原啓之をTVで見た。噂だけは知っていたが,占いや心霊の類は聞くのも馬鹿らしいと思っているので,こういう輩が出演しているとチャンネルを替えたりしていた。

江原は話がくどく,このような話法で良くカウンセリングなんて出来るなと思った。私はどの話も最後まで聞いていることが出来なかった。くどいから「はいはい,分かった分かった」と,どうでも良くなってしまうのである。

人間は誰もが不安,喜び,怒り,嘆き,潔白,狡猾,頑固,優柔不断...等持っていて,それを状況や相手により使い分けている。だから「あなたは○○のような部分があり云々」といえばほぼ当てはまる。それを分かっていない人々がこのような輩達を信用してしまうのだろう。あんなにくどい話を飽きもせずに聞いていられる奇特な人々だからしょうがないかもしれないが。

2007-02-15

想像以上

杉並の老いた親子が自宅で殺害された事件で,近所の大学生が逮捕された。理由は金が欲しかっただけ。このニュースを新聞で知ったときに,自分の想像を超えたなと思った。

強盗殺人は実行し得る金額の割には罪は重いし,行動も大変だ。従ってこのような犯罪は,相当せっぱ詰まった者か怨恨,又は頭の悪い若者複数が勢いで行うものだと思っていた。それが大学生のしかも単独犯行だった事が想像を超えていたのである。

2007-02-14

犬も平気でうそをつく? /S・コレン

文春文庫

巷には犬のしつけの本が溢れている。私も犬を飼い始めて数冊購入した。どの本にも言えることは,ああした場合はこうしなさいと書いてあっても,どうしてこうすることが良いのかという明確な理由が書いていないことだ。それと犬を褒めなさいと書いてあっても,その褒め方を書いていない。初めて飼う人はどうやって褒めていいのかなんて分からない。

犬を飼って4年が過ぎたが,それで分かったことはしつけの本は話半分で読むこと。犬も人間と同じようにそれぞれに個性があり,飼っている環境に左右される。正しいしつけは無いということだ。

前置きが長くなってしまったが,この本はしつけの本ではないが犬の行動に関する疑問への回答が理論的に説明されていて,私のようにしつけの本にウンザリしていた者には新鮮に感じることだろう。もちろん褒め方もきちんと書いてある。

あと面白かったのが,犬の数あてや飼い主の帰宅の予知などをTVで見たことがある人も多いと思うが「それはこういう理由からなんだ」ときちんと手間をかけて検証し,それを否定というか人間の思いこみだと言い切った部分。痛快だった。

2007-02-13

12号室

このビデオを持っていたかなと思いながら見ていたら見入ってしまい最後まで見てしまった。


この曲が名曲だというのは言うまでもない。このLiveではバイオリンが特に印象的だ。皆とは違うと言われ~辺りからのフレーズ。

ここ数年のsionはセットリストが7割近く同じ事もあり去年は一度も見に行かなかった。でも,この映像を見ると行きたくなってくる。

2007-02-11

Thousands Are Sailing

朝の犬の散歩中The PoguesのThousands Are Sailingが流れた。この曲をプレーヤーに入れたっけ?と思いながら聴いていると,とても良い曲で何度も繰り返して聴いた。特にAnd they'll dance,And we danceの部分とそこから始まる間奏が魅力的だ。



The Poguesは聴いたときの私の気分の問題だったのか,その時はあまり興味を持たなかった。しかし今は違う。ちょっと聴き込んでみようかなと思い始めている。

2007-02-10

心にナイフをしのばせて/奥野修司


文芸春秋

30年近く前,高校生が同級生の首を切断して殺害した事件の被害者の家族のその後を描いたノンフィクション。被害者の家族は徐々に崩壊していくが,父がギリギリのところで踏ん張り何とか完全崩壊は免れる。この崩壊模様は読んでいて痛々しくなる。自分を保つだけで精一杯で,犯人を恨むところまで精神を持って行けないのだから。

予想していない家族の死はそれを受け入れるまで時間がかかる。私の母は年齢から考えれば寿命とも言えるが,病院に30年以上通わず身体は徘徊癖に困るぐらい元気だった。しかしある日突然亡くなり,それを受け入れるまで1週間程度かかった。

これを考えると,我が子を失ったショックは計り知れないものがあると予想する。しかも事故ではなく殺人なのだから尚更だ。ニュースでは事件直後の被害者遺族の様子がよく報道されるが,その時の悲しみは誰もが予想できることだろう。

しかし,それ以降本書に書かれているようになることを予想できる人は少ないと思う。私は浅はかなので,遺族は恨みで一杯なんだろうなと思っていた。

一方,加害者の方は実父の愛人の養子になり姓を変え,現在は弁護士となり事務所を構えるほどになったという。被害者への謝罪の言葉は一切無し。30年分割で支払うと約束していた賠償金も2年間支払っただけ。

殺害に至る原因は分からない。死人に口無しなので加害者の証言が真実とは限らない。加害者が自分は悪くないと思っているのなら,謝らなくてもいいだろう。(人としては付き合いたくないタイプだけど。)しかし,殺害したことは事実なのだから賠償金を払わなくてはいけないだろう。法律の世界で生きているんだし。それをやらない人間が弁護士という職業に就いている事がおそろしい。

2007-02-09

自虐の詩

業田良家の「自虐の詩」が映画化されるらしく,松竹のサイトで予告編の様なものを見たのだが,この本の良いところが出ていない気がした。当然このままならDVD化されても借りないだろう。

この漫画は週刊宝石という雑誌で連載されていた4コマ漫画。当初は亭主に尽くす幸江と亭主関白な幸江の亭主の昭和初期のような夫婦像をコミカルに描いているものだった。このころは大して面白くない。単行本化されているのだが,読んだことのない人はこの部分を我慢強く読み続ける事を勧める。

幸江の中学生時代の事を描き始めた後半から,この漫画はガラッと変わってくる。サブキャラクタとして登場し始めた熊本さんがアクセントをつけ,4コマ漫画なのにそれを感じさせないノンフィクションのような物語が始まりだし,涙が出そうになる場面もいくつかある。

最初に書いた良い部分とはこの部分であるのだが,その気配を全く感じさせず幸江と幸江の亭主がメインになっている予告編。とてもガッカリした。

2007-02-08

手抜きのメモ帳

案の定Windows Vistaの評判が良くない。既存ハード(百歩譲ってHDDの追加程度)でアップグレード可能なら,今の数倍は売れていると思う。

Vistaで最も気になるのがメモ帳が変化したかどうかだ。私はサクラエディタを使用していてメモ帳は使用しない。IEも使用しないのだが,TESTのためにIEでも確認をしなければならないときがある。少し前もIEでHTMLのソースを表示させたのだが,この時に使用されるのがメモ帳。これが見にくくて仕方がなかった。HTMLを保存してから別のエディタで開くという面倒なことはやりたくない。

Windows3.0の頃から外見は進化していないメモ帳。明らかにMSの手抜きだと思う。

2007-02-07

忘却

物忘れが激しくなってきたと自覚するときがある。昨日も風呂での洗髪時にその様な状態になった。洗髪時はまず髪の毛を濡らす。昨日は少し痒かったのでシャワーで最初に髪の毛を濡らす時に,シャンプーを洗い流す時と同様の動作をしていた。いつもより長く行っていたので,途中でシャンプー中なのかどうなのかが分からなくなってしまった。

足元を見たら泡が無かったのでシャンプー前だと気が付いたのだが,今まで経験したことのない忘却の現象に自分でも驚いてしまった。(それをやるまでは)忘れてはいけないと思ったことは忘れていないので,まだまだ大丈夫だと強がってはいるのだけれど。

2007-02-06

チケット

4.16渋谷AXで行われるFlogging MollyのLive。久々にプレオーダー機能を使用してチケットを申し込んだら取ることが出来た。これなら普通に買っても大丈夫だったのではないかと,+650円の出費に卑しい思いが頭をよぎる。抽選に外れていたら悔しがっているんだろうけれど。

3.11に新宿Loftで行われるPANTAのLiveのチケットは,オフィシャルからの優先発売を無視して普通に購入した。売り切れることはないだろうと思ったからなのだが,それでも発売初日に購入してしまう小心者の自分を認識した。

2007-02-05

タイガーランド


ベトナムへ送られる前に新兵達はタイガーランドと呼ばれるベトナムに似た地域で最終訓練を受ける。優れた能力を持っているにも関わらず,反戦を公然と口にするボズ。彼は軍規を熟読し訓練に嫌気がさした仲間を除隊させたりするので上官から目の敵にされていた...

戦わなければいけないと決断している者と,戦いたくないと思っている者の軋轢を描いた映画。戦争中なのでもちろん前者が多い。しかしほとんどの者は心の底では戦いたくないと思っているに違いなく,その結果として上官がボズの言葉で少し心が傾いてしまうシーンが印象に残った。

黒い警察


証拠不十分で釈放された者や,法の盲点をついて無罪になった者が何者かによって次々に殺されていき,人々はその何者かを「黒い警察」と呼ぶようになった。2年もの間逃亡していた大物犯罪者は黒い警察が怖く自首してきたが,警察内で殺されてしまう。殺人課の警部は黒い警察の正体を突き止めたが...

'71年の映画にも関わらず,この映画で描く社会が現在の日本と似ていた。今の日本でも黒い警察が出現すれば,大衆に喜ばれるだろう。私も賞賛すると思う。ここまでは単純な考え。

もう少し深く考えると,黒い警察がそのまま突き進み権力を持ってしまったら,もっと酷い世の中になることに気が付く。ジョージ・オーウェルの1984年の世界になってしまうだろう。

2007-02-04

パパラッチ


アクションスタートして一躍人気者になったララミー。妻と子と静かに暮らしていたのだが,パパラッチに狙われ交通事故を起こし,子供が意識不明の重体になってしまった。怒ったララミーはパパラッチ達に復讐を始める...

おふざけ映画かなと思ったがそうではなく,パパラッチ達の行為には腹が立ち,ララミーの復讐を願いながら見入ってしまった。パパラッチに同情の余地を与えない人物設定がとても良かった。

ブラジルから来た少年


アウシュビッツの主任医師で人体実験をしていたメンゲレ博士がブラジルでナチスの残党を集め会合を開いた。その内容は今後2年半の間に世界各地に散らばる94人を殺害するというものだった。その94人の共通点は65歳の公務員というだけで,それ以外の理由は残党達には伝えられなかった...

少しテンポが悪い気もしたが,ストーリが斬新で「どうしてその人達が殺されるのか」と推理するのが楽しかった。現実にはあり得ないと思いながらも,もしかしたらと思わせるのはそれだけ当時のドイツ軍の行為が刷り込まれているからだろうか。

2007-02-03

赤の他人

日本TVのアナウンサーが自殺をした。たまたま見ていたTVで色々な人がその事について語っていたが,原因は本人にしか分からないものだし,日々の思いの積み重ねというのは他人には理解しようとしても理解できないものだと思う。生まれや育ちや日々の暮らし,そして思考が全く違うものなのだから。一緒に暮らしていれば(暮らしたことがあれば)少しは理解できるかもしれないが。

それなのに一緒に暮らした事のない全くの赤の他人がしゃしゃり出て,深刻な顔で語り,自殺者の気持ちを推測する。なんなんだろう,こいつらは。

2007-02-01

The Ol' Beggars Bush

昨日の夕方は春が訪れているかのような暖かさだった。犬を散歩している時に流れてきたFlogging MollyのThe Ol' Beggars Bushはまさにこのような気候にピッタリの爽やかな曲だった。

実際はどのようなことを唄っているんだろうと帰宅後Web翻訳で調べたところ,自動翻訳のせいかどうか分からないが爽やかな歌詞ではなさそうだ。その一部を抜粋すると以下の通り。

 Killer Kilbain kicked me senseless everyday
 殺人者Kilbainは、私をけった無意味な日常的である
 I hope that bastard is beneath a head of stone
 私は、その野郎が石の上部の下にいることを望む

Flogging Mollyの詩をよく自動翻訳するのだが,どれも抽象的すぎて今ひとつ意味が掴めない。単語の一つ一つがとても興味深いので訳詩集が欲しくなる。