2007-02-25

ポビーとディンガン


オパールの採掘地であるオーストラリアの田舎町で,オパールの発見を夢見る家族がいた。9歳になる少女ケリーアンにはポビーとディンガンという二人の空想上の友人がいて,両親や兄が実在しないと否定しても頑なに存在していると言い続けている。

ある日父は採掘場にポビーとディンガンを連れて行き帰宅したが,ケリーアンは二人が帰ってきていないと言い,父に頼みその夜に採掘場に探しに行く。採掘場では各人のエリアが決まっている事もあり,父達は盗人のレッテルを貼られてしまい,町中から冷ややかな目で見られ孤立をしてしまう...

ハラハラする場面もあったが,最後はほとんどの人々が善人になる内容で,見終わったあと気持ちが良くなった。娘のわがままとも言える主張のために町中から孤立してしまった家族だが,娘を一切非難しない家族。私だったら「空想癖はもうやめろ」と怒る確率が高いと思う。精神の病気はそれを否定して治させるよりは,肯定して治させる方が良いのかもしれない。