2009-12-29

Rein/Occidente


イタリアのFolk-Rockバンドで聴いていて心地よくなる。雰囲気は同じイタリアのModena City Ramblersに近い。

アルバムはJamendoというライセンスフリーのサイトから無料でダウンロードすることができる(ダウンロード時にメールアドレスが必要)。download

2009-12-28

Flogging Molly/Delilah


Flogging MollyのbootをiPodで聴いていたら聴いたことがない曲が。iPod Shuffluなのでその場では曲名は分からない。もしかしてskipした曲かな?いや,この曲をskipするはずがないと思い帰宅後調べたところTom Jonesのカバーだった。Tom Jonesを知らないのでyoutubeで聴いたところ確かにこの曲だと思い,Flogging Molly版はないかなと思い調べたらこのLive映像がUpされていた。

irish punkアレンジと言えるのか分からないが,元々のメロディーが良いのでよりかっこいい仕上がりになっている。レコーディングして欲しいな。

Sin Nombre


メキシコでギャング組織,マラ・サルバトルチャに所属するカスパー。そのギャング組織は刑務所の仲間を支援するための金を得るために,アメリカに不法入国しようとしている人々を襲う計画をしている。

アメリカに家族を持っている父が息子と娘のセイラを連れ再度アメリカに不法入国をしようと試みる。メキシコの貨物列車の屋根に上り移動するのである。いつくかの難関を乗り越えホッとしているある日,ギャング達が襲ってきた。セイラはギャングのボスに殺されそうになったがカスパーがボスを殺して...

このあらすじは1/10にも満たない内容。とにかく色々なドラマが展開する。日本人の私からすると「国に留まる,不法入国する,ギャングになる」のどれを選択するか?といわれても判断できない。

ギャングを抜けるのは死しかないと分かっているカスパー。自分もアメリカに入国できるかどうか分からない状況にも関わらず「絶対大丈夫だから」とカスパーをアメリカに連れて行こうとするセイラ。苦く厳しい恋愛映画とも言える。

2009-12-22

お国のために

煙草が1本当たり5円値上がりの方向で固まったらしい。その理由が健康のため。値上げに関しては諦めているが「健康のため」という理由が気に入らない。そうのうちとんでもない政策を発表し「自分のためそして国のためになる」と言い出しそうだ。

「~のため」は自分で考え,そして口には出さない事だと思っているので,他人に言われるとそう思っていても反抗したくなる。

2009-12-21

嗜好

音楽やお笑いに絶対はないので判断は個人毎の嗜好による。従ってM-1での優勝者が決まると大きく分けると「自分の嗜好と一致した」「まあ,妥当だろう」「何で」という判断に別れると思う。今年は「これで決まりだろう」という確信もなく「妥当だろう」という感じだった。

去年のM-1はほとんど笑えなかったが,今年は結構笑った。それでも南海キャンディーズ,ハリセンボン,ハライチにはニヤッとすることもできなかった。笑い飯の1本目と東京ダイナマイト,モンスターエンジン,パンクブーブーの1本目は面白かった。

M-1を見ていていつも思うのは漫才中のカメラワークの酷さ。審査員を抜くのはいいが,芸能人ゲストの笑い顔を抜くのはやめて欲しい。あれを見て「あいつも笑ってるから面白いんだろう」と思う人もいるかもしれないが,私の場合は「ゲッ,あいつも笑ってた。同じ嗜好かよ」とガッカリしてしまうからだ。

審査員の選考もどうかなと思う。東国原と渡辺はプロから見るとその資格があるのかもしれないけれど,私はデビュー当時から面白いと思ったことがないのでその点がひっかっかってしまう。

2009-12-20

午前三時の街角で

忘年会で何年かぶりに意識を失わずに帰宅できた。この時間に帰宅するのは久々のことなので,犬は思った通りうれションをした。7歳半,人間年齢にすると40過ぎなのに脳は小学生のままだ。でも,それだから可愛い。

2009-12-15

CORLEONE(コルレオーネ)


実在するイタリア、シチリア州コルレオーネ村出身のサルヴァトーレ・トト・リイナの半生を描いた作品。貧しい農民の息子だったトトはマフィアの仲間に入り徐々に頭角を現しドンとなる。邪魔をする者は検事だろうと殺害する...

菅原文太が第一線だった頃のヤクザ映画をよく見たのだが,基本は組同士の抗争。政治家や検事,警察に正面から対抗するようなシーンはあまり記憶にない。しかしこのドラマの主役トトは自分の身が危うくなると平気で検事を殺す。裏切った政治家も平気で殺す。図に乗ってきた手下も平気で殺す。まさに殺人マシーンだ。

この様な内容が1話90分に収まっていて,しかも6話ある。イタリアで大人気だったドラマだそうだが,1話が映画並みのクオリティーがあるので全話を見るのに時間がかかってしまった。

2009-12-14

This Is England


'83年フォークランド紛争で父を亡くした12歳の少年ショーン。学校でバカにされ喧嘩になり顔に傷を作った帰宅途中,地元の年上の不良グループと知り合いになり彼らと行動を共にするようになる。

彼らと同じような靴を履きシャツを着てスキンヘッズにするショーン。彼らは不良といっても節度があったので,ショーンの母親もスキンヘッズだけは許さないといいながらもショーンの遊び相手として彼らを認めていた。

ある日昔の仲間が刑務所から帰ってきた。彼はネオナチ思想に被れ不良仲間を引き入れようとする。ほとんどの仲間は拒んだがショーンは父親の死を巧みに用いられネオナチグループに入ってしまう...

思ったより暴力的ではなく,それぞれの立場の人々の内面の葛藤が良く描かれている映画だった。ネオナチというかナショナリストになり外国人を排除しようとする心の動きが秀逸。

La Vida Loca


エルサルバドルのギャング組織「マラ18」のメンバーを描いたドキュメンタリー。何故ギャングになったのか等という過去は描かずに彼らの現在の姿を撮っているリアル感が良く出ている。

葬式シーンが多かったり,彼らを社会復帰させようと考えパンを作らせている組織のリーダーが突然昔の罪で逮捕されたり,幸せになっていきそうだなと思った矢先に殺されてしまう若い母親。まさに筋書きのないストーリーだ。

前述したように過去を描いていないので何故ギャングになったのかは「貧困と内戦の影響かな」という安易な想像しかできない。しかし,男女問わず顔にまで「マラ18」であるという証の入れ墨を入れる覚悟には,私が今まで映画や小説で知ったあらゆる国のアウトローを超えるものを感じた。

2009-12-11

長い目で見れば

ロッテに入団予定の高校生が飲酒で補導されていたことが発覚し問題になっている。ダルビッシュは入団後喫煙が写真週刊誌に掲載され球団から処分を受けた。

酒を飲んで暴れたり,喫煙して火事を起こしたならともかく(この場合は刑事事件だろうけど),そうでない場合は自分の過去を振り返ると厳しいなと思った。有名人と無名人の違いはあるけれど。

でも,若いときに手痛い過ちを犯すと大部分の人はその時点でその手の間違いを犯さなくなるので,長い目で見れば良かったのかもしれない。そんなこと未成年時代に経験しておけよと思うようなことを,未成年時代に経験しないで育った大人が行い大失敗するケースも多々あるので。

2009-12-10

フレーズ

頭脳警察の新譜,PANTAの歌詞は前ほど感銘を受けなかったのだがundercoverの「お前の笑顔は糞以下だ」というフレーズはとても印象に残った。こんなフレーズは頭に浮かんだことすらない。

REDという曲の「...飢餓の国からSOS 鼓膜が破れそうだよ」とか「...レバノンからもSOS 電波は消されていく」という表現方法も好きだ。直接的に見えて実はそうではない言葉の使い方により,その言葉からいくつもの想像が出来る。

SIONはPANTAと違った意味での心に残るフレーズが沢山ある。沢山ありすぎて選ぶのも大変だけど,よく覚えているのは猿という曲の「何でもできると思ったのは、何にもしてないときだった」だ。

2009-12-07

シティ・オブ・マッド


以前,ブラジルのバスジャック事件を映画にした「バス174」を見た。そしてこの映画はそのバスジャック犯の青年の生い立ちから,いかにしてバスジャック犯になったのかを描いた映画だ。

主人公のサンドロの母が10歳の時に殺された。彼は叔母に引き取られたのだが居心地が悪かったのかそこを出てストリートチルドレンになりシンナーやコカインを覚えた。17,8歳の頃カンデラリア教会でのストリートチルドレン虐殺事件に遭遇したが生き延びた。

その後少年院に入ったのだが仲間と脱走をする。その仲間と強盗を行い金を稼ぐのだが,相手に抵抗され仲間に殺せと命ぜられても殺すことが出来ないサンドロ。彼は仲間に見放され再び孤立する。そして...

ストリートチルドレンについては映画で知ることばかり。その苦悩は想像すら出来ない。日本で青少年が犯罪を犯したときは生い立ちのせいにするな。同じような生い立ちでも立派な人はいくらでもいると思うのだが,外国のストリートチルドレンの犯罪に関してはその様に思うことが出来ない。

2009-12-02

Tater Famine/Spare Change


CD BABY経由で知ったバンド。私はアコースティック編成でもドラムが入っている方が好みなのだが,このバンドはドラムがいなくても違和感がない。そして,メロディーがとてもいい。