2009-12-14

This Is England


'83年フォークランド紛争で父を亡くした12歳の少年ショーン。学校でバカにされ喧嘩になり顔に傷を作った帰宅途中,地元の年上の不良グループと知り合いになり彼らと行動を共にするようになる。

彼らと同じような靴を履きシャツを着てスキンヘッズにするショーン。彼らは不良といっても節度があったので,ショーンの母親もスキンヘッズだけは許さないといいながらもショーンの遊び相手として彼らを認めていた。

ある日昔の仲間が刑務所から帰ってきた。彼はネオナチ思想に被れ不良仲間を引き入れようとする。ほとんどの仲間は拒んだがショーンは父親の死を巧みに用いられネオナチグループに入ってしまう...

思ったより暴力的ではなく,それぞれの立場の人々の内面の葛藤が良く描かれている映画だった。ネオナチというかナショナリストになり外国人を排除しようとする心の動きが秀逸。