2009-12-14

La Vida Loca


エルサルバドルのギャング組織「マラ18」のメンバーを描いたドキュメンタリー。何故ギャングになったのか等という過去は描かずに彼らの現在の姿を撮っているリアル感が良く出ている。

葬式シーンが多かったり,彼らを社会復帰させようと考えパンを作らせている組織のリーダーが突然昔の罪で逮捕されたり,幸せになっていきそうだなと思った矢先に殺されてしまう若い母親。まさに筋書きのないストーリーだ。

前述したように過去を描いていないので何故ギャングになったのかは「貧困と内戦の影響かな」という安易な想像しかできない。しかし,男女問わず顔にまで「マラ18」であるという証の入れ墨を入れる覚悟には,私が今まで映画や小説で知ったあらゆる国のアウトローを超えるものを感じた。