2009-01-17

アメリカン・クライム


1965年インディアナ州。サーカスの巡業で働く両親は巡業のため,数ヶ月の間シルヴィアとジェニーという中学生の二人の娘を教会で会っただけのガートルード夫人に週給20ドルで預けることにした。ガートルード夫人には夫がいなかったが6人の子どもがいることから信頼してのことだった。

ある日週給の送金が遅れた。するとガートルード夫人はシルヴィアとジェニーに体罰をした。しばらくしてガートルード家の長女がシルヴィアに悪口を言いふらされていると夫人に嘘を付いた。すると夫人はお仕置きといってシルヴィアに煙草の火を押しつけた。体罰は夫人の言葉を信じる子ども達や子どもの友人も参加し,徐々に激しさを増していった...

裁判シーンから始まり,あらすじを忘れていたことからどんな事件なんだろうと集中していく。そして開始20分過ぎ辺りから目が離せなくなり最後まで画面に釘付け。そしてしばらく余韻が残った。これは虐待というより母親をリーダとしたリンチだ。

インディアナ少女虐待事件を元にした映画だそうで,検索すると映画以上の虐待(リンチ)をされていた。しかし映画も負けていない。誰かこの行為が異常事態に気が付くだろうと思いながら見ていたのだが誰も気が付かない。これは時代や地域の特性なのかなと思い込むしかないだろう。