2007-03-09

主人公は僕だった


起床時間,就寝時間,会社までの歩数,歯磨きの回数...等,毎日寸分の狂いもなく同じ事を繰り返す几帳面な国税局のハロルド。ある日彼の日課となっている行動の最中にその行為を描写する女性のナレーションが聞こえてきた。

その声はハロルドを主人公にした小説を書いている小説家の声だった。彼女はハロルドを死なせようと悩んでいる最中だった。ハロルドは彼女にたどり着くことができるのだろうか...

ナレーションに気が付き几帳面な生活を放棄し始めてからの展開が印象に残った。特にギターを弾くシーン。小説家と出会い,その小説の結末を読み,小説家に感想を告げるシーンと共にハロルドの暖かさを感じた。