2007-03-09

民衆の敵


二人の不良少年がマフィアとしてのし上がっていく姿を描いた物語。1931年に作られたこの映画は,手法には古さを感じるが,このころの映画に共通している無駄を省いたテンポの良さがとても良かった。

不良少年になってしまった理由が明快なのも爽快だ。心とか生い立ちの問題ではなく,持って生まれた資質と大金を稼げる方法を子供の頃に知ってしまったという単純な理由からなのである。強いて挙げれば,貧困という理由も多少はあるかもしれないが。