2007-10-09

チェンバー/処刑室


'96年ミシシッピーで死刑が行われようとしていた。その男はKKKの一員で30年前に法律事務所を爆破し,子供を含む3人の命を奪った。弁護士を拒否しているその男に若手弁護士が担当を申し出る。弁護士は男の孫だった...

ミシシッピーバーニングでKKKを取り締まったジーン・ハックマンがこの映画ではKKKの一員となる興味深い映画。ジーン・ハックマン演じる死刑囚の曾爺さんがKKKの創設者の一員で,ミシシッピーの当時の社会環境も含めその死刑囚がなぜ怪物になったかを弁護の切り札とするが,それはそれとして退けるストーリが秀逸。

被害者側を無視して,加害者の生い立ちが可哀想という視点で減刑するヘボな小説や映画じゃなくて本当に良かった。