2008-08-11

ホテル・ルワンダ


ルワンダでフツ族によるツチ族への大領虐殺が始まった。高級ホテルの支配人ポールはフツ族だったが妻がツチ族だったこともあり,ホテルに家族を匿いそして多数の難民も匿ったがフツ族はホテル内にも攻め込んできた...

「ルワンダの涙」と同様に国連や白人ジャーナリストの無力感が印象に残った。白人ジャーナリストがフツ族の虐殺現場を撮ることに成功しポールは「この残虐な映像がニュースで流れれば世界が助けてくれるでしょう」とジャーナリストに期待を込めて尋ねる。しかしジャーナリストは「世界の人々は怖いねといいながらディナーを続けるだけだ」と現実を語る。

このジャーナリストの言葉は吉田拓郎の30年以上も前のアルバム「Live’73」に収められている「晩餐」という岡本おさみの詩そのものだ。この曲を知って30年以上経つが,やはり私はディナーを続ける人間であり,これからもそうなのだと思う。