2008-01-05

ダーウィンの悪夢


半世紀前に誰かがアフリカ,タンザニアのヴィクトリア湖に巨大な肉食魚ナイルパーチを放流した。元々いた魚はナイルパーチに喰われ絶滅したが,ナイルパーチは増え続け今では輸出産業として成り立っている。

おかげで町は裕福かと思えばそうではなく,エイズで毎月数十人の死者が出てそのために親を失った子供はストリートチルドレンや売春婦として暮らしていた。

又,ナイルパーチを輸入するヨーロッパなどからの飛行機は空(から)でここまで来るというが,武器を運びナイルパーチを積んで帰るという可能性も捨てきれない...

ドキュメンタリー映画。この映画ではタンザニア全てがこの様な国であると描いているわけではない。ここを取り違えると的はずれな映画批判にしかならない。

世界には自分たちの知らない現実がある。その一部をそのまま見せるので,あとはあなた達で考えてくださいと言いたいのではないかと思う。私はこれを見て知らないでいたことよりはマシだろうと思うことしかできない。