2010-03-09

ドキュメンタリー

日本のイルカ漁を描いたドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」がアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した。この映画では隠し撮りした映像も含まれている。

斉藤和義が「ドキュメンタリーなんて信じないカメラはそこでまわってるんだぜ」と歌っている。この歌詞に共感している私は隠し撮りに関しては正攻法だと思っているのだが,その後に編集が入る。つまりドキュメンタリーといってもニュースで一般人のコメントをある一定の意見ばかり取り上げることができるのと同様に,作り手側の意志の方向に誘導することができる。

ドキュメンタリーは一般映画よりプロパガンダしやすい。ドキュメンタリー映画を見るときは70年近く前に色々な国で映像や新聞でプロパガンダしまくり,それに誘導されていた愚かさを思い出さないといけない。

この映画については見ていないので何とも言えないが,捕鯨にしろイルカにしろ「この生き物は食べてもいい。殺してもいい。だけどこの生き物はダメだ」という判断を行い押しつける傲慢さに気が付かないのが不思議だ。自分がそういう生き方をすればいいだけだと思うのだが。