2008-07-22

ジーニアスクラブ


政府で核を研究していた科学者が数年前にクビになりその後消息不明になった。そして彼は核爆弾を作りワシントンに仕掛けた。彼は大統領とIQ200以上の天才7人をワシントンの一部屋に集め,クイズを出した。2時間以内にそのクイズに正解しないと核爆弾を爆発させると言った...

とても面白い映画。クイズといってもTVで行われているようなものではなく「無駄な死者を出す戦争を集結させるにはどうしたらよいのか」という人間の根本に迫るものだ。そしてそのクイズに派生した質問を投げかけ,テロリストが同意したら10点,30点...と点数を付け1000点になれば爆発をさせないというものだ。

集められた天才達は野球選手,カジノのオーナー,ピザ配達人,資本主義を賞賛する大学教授,ガンで死を宣言された芸術家,神学者など様々な職業に就いている。

テロリストはアメリカのガン撲滅のための研究費が削られその予算がそのまま軍事費に回されたのはなぜか。野球選手の年俸に比べガン研究者の年俸がべらぼうに低いわけはなぜか。トナーが高い理由は...等,資本主義の欠点を天才達に考えさせ再認識させるような質問をし議論させ,ついには神の話まで持っていく。

金持ち=そのために努力した,貧乏人=努力をしなかったという金持ち側が尤もらしく言う一見正当に思える台詞。それをもう一度根本からそのシステムが本当に正しいのか考えてみよう,そんな事を考えた映画だった。