2007-11-05

約束の旅路


エチオピアの難民キャンプでユダヤ人だけがイスラエルに脱出できることになった。9歳になるシュロモの母は「ユダヤ人になりすまし脱出しなさい」と息子を亡くしたばかりのユダヤ人の女性ハナにシュロモを預けた。

イスラエルに到着し移民局で審査を受けるシュロモ。ハナがシュロモが自分の息子であるということを必死に説明し何とか審査を通過するが,その数日後にハナが病死してしまう。その後リベラルなイスラエル人家族に養子として引き取られたシュロモ。家族の愛情により少ずつ心を開き始めたが,自分がユダヤ人ではないことを打ち明けられずに成長していく...

140分の眺めの映画だったがその長さは全く感じられなかった。この映画にはシュロモの母となる女性が3人出てくるのだが,その3人が皆素晴らしい性格をしている。義父や義祖父も良い人だったのだが少し影が薄くなってしまうほどだ。

最終的にシュロモは医者としてエチオピアに訪れる。彼がこの様な立派な青年になれたのも3人の母親を含めた周りの人物が皆彼を暖かく支えたからなのだと思う。