2012-08-09

永久に

LAW&ORDER S04E19
ハーレムで突然道に飛び出した黒人の少年がひき逃げをされた。後日ユダヤ人の男性が出頭した。調査の結果,法定速度で運転していたことが分かり不可抗力ということで免許停止と社会奉仕のみの罪となった。

それに怒りを覚えた住人達は牧師の扇動で暴動を起こし,白人が運転するクルマを襲いドライバーを撲殺した。その白人ドライバーはイタリア系の男性で,黒髪だったことでユダヤ人と間違われたのだった。

数日後撲殺犯を逮捕したが黒人弁護士は「長年の虐げられてきた歴史が爆発した暴動の結果で,暴動時の精神状態は普通ではなかった」と主張し,黒人精神科医も証人として暴動時の精神状態を肯定した。

検察は「過去に黒人達は吊されたが,それを行った貧しい白人達もそうだったんですね?」と抵抗するが陪審員は評決不能とし審理無効となった。担当検事は再度争う気だったが上司は暴動を怖れ結局無罪放免ということになった。

数話に1回は後味の悪い話があるLAW&ORDER。だから好きなんだけど。

不当に虐げられてきた者が暴動を起こす心理は分かる。それが最終的な手段だから。しかし,それにより死傷者が出た場合は責任を取らなければならないと私は思っているので,この判決には納得がいかなかった。

もしこの判決でイタリア系住民が怒り暴動を起こし,ハーレムの黒人達を襲ったらどうなるのだろうか?暴動時の精神状態を説いた弁護側の関係者は「仕方がないね」で済ますことが出来るのだろうか。そしたら,またそれに怒った黒人住民が...