アフリカン・ソルジャー ~少女兵士の戦場
子供の時父親に内戦中のゲリラ軍に放り込まれてしまい,兵士として闘わなければいけなくなってしまったというドイツの女性歌手の生い立ちを描いた映画。
主役の少女がとても上手い。目がギラギラしていて本当に体験していたんじゃないかと思わせる。この映画で印象に残ったのがシスターがこの少女に教えた「右の頬を打たれたら、左の頬を出しなさい」という意味をの解釈だ。
イエスの時代奴隷を奴隷は手の甲で右の頬を叩かれていた。手の甲で叩くのは恥辱の意味があるので自由民(市民?)に対してこの様に叩くのは禁止されていた。つまりイエスは奴隷のように扱われたら奴隷でない証を見せろと行ったのである。もし相手が叩こうとしたら左の頬を差し出し,自由民のように掌で叩かせろ。そうやって尊厳を見せたら相手は恥じて二度と叩かなくなるだろうと。
映画の終盤にこの言葉を実践するときが来る。このシーンだけでもこの映画の価値がある。