2012-03-02

証拠がなければ

LAW&ORDER LA#14
大麻畑の持ち主である麻薬カルテルのメキシコ人が,それを偶然発見した一家や調査していた刑事を殺す。彼を逮捕するが彼は大使館に泣きつき強制送還を企む。メキシコとの政治的絡みで送還されそうになるが,色々画策しなんとか裁判に持ち込めることに。

ただ,証拠はその畑の監視を命じられていたメキシコ人の小学生の少年の証言のみ。少年は恐がり証言を拒否するが,彼の家族をアメリカに呼び保護するところまでなんとかこぎつけた検察。

いよいよ裁判当日,少年をに証言台に呼ぶが出てこない。ついさっき検察が会ったばかりなのになぜ?検察と入れ替わりに入ってきた,通訳に化けた女性に殺されていたのである。

少年抜きで裁判を始めるようとする検察だが,判事は「私は法律に従うことしかできない」と言いそのメキシコ人は証拠不十分で無罪になった。

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スピンオフドラマなのに後味の悪い話は変わらないLAW&ORDER。このエピソードは実際にはレギュラーの刑事が自宅にいたところ,外から自動小銃を乱射され殺されたり,検事長が被害者より政治的立場を優先したりで文章で読むよりずっと後味が悪かった。

しかし,法律を主に考えるととても分かりやすく作られていたと思う。以前も書いたが,証拠がなければ無罪になるというケースを明確に示しているのである。