2014-04-18

乱反射/貫井徳郎

若いときと違って,眠かったり目が疲れたりで通勤時に読書ができなかったのだが,やっと身体が慣れてきたのかここ1,2ヶ月は通勤時に読書をしている。その中で「数年後にもう一度読むだろうな」と思ったのがこの本。

全くつながりのない人々が日常で起こす些細なモラル違反や非常識。現場を目撃したら「非常識だな」とは思うだろうけれどすぐに忘れてしまう程度のこと。それが偶然にも線になり幼い少年が事故で死んでしまう。親はどこへ怒りをぶつければいいのか。そして己に気がつく...といった内容だ。

内容は別物だが大好きな映画「クラッシュ」を思い出した。私も非常識と知りながらついつい我が身可愛さで行ってしまうことがある。気を付けないと。