2012-01-25

検察と弁護士

シーズン15から放送が開始されたLAW&ORDERを録画しながら見て,ようやくシーズン18を見終わるところまで来た。これだけ見ていれば今まで知らなかったことが嫌でも頭に入る。

・極端な話,人を殺害しその事を自供したとしても証拠がなければ有罪にするのは難しい。子供の頃見ていた刑事ドラマは犯人逮捕でめでたしめでたしまで一件落着だったので,逮捕=犯人という認識が刷り込まれていた。実際に逮捕された時点で報道されているのだが,本当は実刑が決まるまで犯人扱いは避けなければならないと思う。

・弁護士は弁護する人間が完全に悪いと思っていても,全力で弁護しなければならない。オウム事件の時の弁護士が印象に残っているのだが,よくこんな奴を弁護するなと思うときがたびたびある。なぜ弁護するかというとそれが仕事だから。また,仕事だから正義のためだけの弁護を選んでいられない。この辺りの葛藤はザ・プラクティスというドラマの方が詳細に描かれている。

あくまでドラマの上での話なのだが,検察と弁護士の攻防は一種のゲームのような感覚がある。どちらが陪審員に強い印象を与えるか。そのためにわざと却下される内容を言ったりもする。こんなのでいいのかなという思いと,この方法しかないんだろうなと思いがいつも交錯する。