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2015-12-31

Making A Murderer 殺人者への道

Netflixのオリジナルドキュメンタリーで全十話。まだエピソード6までしか見ていないのでどうなるか分からないが,とにかく面白い。

こいつが犯人という前提で逮捕され,18年後に冤罪が証明され社会に復帰した主人公が,その一年後にまた逮捕されるというストーリー。

今のところ「また冤罪だ」という視点で見ていて,ストーリーもそちら側で誘導しているという前提でも「このような捜査方法と証拠だったら,ドラマだったら脚本の段階で却下されるだろう」というひどいもの。途中で解任された公選弁護士も「ファーゴの主役になれる」と思ってしまうほど胡散臭いやつだ。

1エピソードが「LAW & ORDER」1エピソードに匹敵する重さなので,平日はもちろん週末に見るのも「ちょっと...」という感じなのだが,見始めると止まらない。

2014-11-02

THE GODDAMN GALLOWS


ここ一ヶ月ぐらいのお気に入り。ロカビリーやサイコビリーは好きなジャンルなのだが,楽器の数が少ないので飽きも早く,少し物足りなさを感じていた。そんなときに知ったのがこのバンド。とてもすてきだ。

2013-01-15

テルマエ・ロマエ

何年前か忘れたけど1巻が発売されたとき,たまたま寄った書店に置いてあって「なんとか賞受賞」と宣伝されていたのを見て衝動買いした。読んでみたら面白く「さすが賞を取るだけのことはあるな」と感心した。

そしてその数年後に映画化。小説や漫画の映画化は失敗作が多い。特に先に原作を読んでいると幻滅することばかり。違和感がなかったのは「人間の条件」ぐらい。これは先に映画を見たのだけれどほぼ小説と同じだった。

話がずれたが,主役が阿部寛ということで「違和感がないな。これなら当たりかも」と思いDVDを借りて見る事にした。前半は原作ペースでなかなかいい。上戸彩が邪魔だけどこの程度なら映画ということで大目に見ようと思いながら後半に突入したところ「恋愛+皆で力を合わせて頑張ろう」というクールな原作とは真逆な方向に。

内容は覚えていないが,後半の上戸彩のセリフ一つ一つが白々しくそして鬱陶しかった。原作が好きな年寄りには後半はきつかった。

2013-01-05

最後の晩餐 平和主義者の連続殺人

「最後の晩餐 平和主義者の連続殺人」という映画をHuluで見た。リベラルな大学院生5人がが共同生活している家でガチガチの保守が一緒に夕食をし,保守の過激な思想で乱闘騒ぎになり大学院生の一人が殺してしまう。

その後,未来のヒットラーを出さないということで危険な思想の持ち主を夕食に呼び会話をし「こいつは殺すべきだ」と5人の意見がまとまったら毒殺をするということになった。しかしそれを続けていくうち原理主義者とそうでないものの考え方のギャップが大きくなっていくというストーリー。

もう一回見たいとは思わなかったけど面白い映画だった。極右,極左,原理主義者でもいいが0か1かの判断しか行えない-行おうとしない人間の愚かしさとおかしさがよく表されていたと思う。

2011-10-11

The Conspirator


アメリカ大統領リンカーンが暗殺された。主犯格及び共謀者7名が逮捕され,その中には42歳の女性メアリー・サラットが含まれていた。メアリーは彼らが集う宿を経営していたということで共謀者ということで逮捕されたのである。

南北戦争の英雄である新人弁護士エイケンがメアリーの弁護士になった。彼は当初彼女も共謀者と思い乗り気ではなかったが,調査を進めていくうち彼女の無実が判明していき...

ロバート・レッドフォード監督の法廷映画。リンカーンの暗殺ということで彼女が無実と分かっていながら国民の不満を大きくさせないために,早急に事件を解決し共謀者達を処刑したい政府(検察)。そのために証人をアメと鞭により偽証させる。こういう話の時は最後にカタルシスを得るような展開が好みなのだが,実話なのでそれが出来ない。もどかしい。でも,あっという間に時間が過ぎてしまう面白い映画だった。

2011-07-25

白いリボン


映画を見る時あらすじにより好みかどうかの判断材料とする。詳細や既に見終わった人の感想は映画を見終わるまで見ないようにする。

ただ,中には詳細等を知った上で見た方がもっと面白く見ることができたかもしれないと思う映画もある。それがこの映画だった。

色々な事件が起こるが犯人が曖昧なまま映画は終わる。判断は観た人がどうぞ,論理は通してあるからと突き放される。

「こういう映画は嫌いじゃないけど,こういう映画だと思って見たわけじゃないからそりゃあないよ。でも,映画館でしか見られなかった時代は見る映画の下調べをそれなりにしていったから,下調べもせずに自宅で酒でも飲みながら見ようと気楽に借りた自分の落ち度かな」と敗北宣言。

見終わったと色々調べたら「なるほど,なるほど」と思う部分が沢山あった。ストーリーの記憶が薄れた頃にもう一度見てみよう。

2011-07-08

The OC

貧しい町チノで兄とクルマ泥棒をし逮捕された16歳のライアンが公選弁護人のサンディーに引き取られ,彼が住む高級住宅街のオレンジ・カウティで生活を始めるというドラマ。


社会派ドラマだと思い見始めたが,毎回恋愛がらみの事件が起こるただの恋愛ドラマだった。でも1シーズン目を見終わり2シーズン目を見てしまっている。

内容が薄いドラマで突っ込みどころも満載なんだけど,現時点でのヒロインのマリッサ(ミーシャ・バートン)の幸が薄すぎてかわいそうで,彼女が本気で楽しそうに笑ってシーン(シーズン1でも数えるほどしか無かった気がする)を見たいために見続けている。その後のストーリも知っているんだけど。

2011-03-21

Temple Grandin


自閉症がまだ社会に認知されていなかった時代に,母やおば,理解のある教師や数少ない友人が支えになり動物学博士となったテンプル・グランディンの自伝TV映画。

認知度の低い時代なので当然理解出来ずに彼女を蔑む同級生や教師もいた。彼女はそのたびにめげそうになりながらも持ちこたえ,そして少しずつ前進する。この姿はとても美しく感動する。

映画にも引けを取らない素晴らしい内容で,これだけのクオリティのTV映画を作れるのはさすがアメリカという感じだ。subtitleの人に感謝。

2011-03-08

Flipped


'50年代のアメリカ。活発な小学二年生の少女ジュリーの向かいに同い年の男の子ブライスが引っ越してきた。ジュリーは一目で彼の目が気に入り積極的にアタックするが,大人しいブライスはそれにタジタジの様子。その様な微妙な関係が中学生になる頃まで続き...

小学生から中学生になるまでの二人の関係をエピソード毎にお互いの視点から描き,それぞれの心の成長や葛藤を眺めていくという心温まる映画。私が映画から得た当時のアメリカの憧れる風景にマッチしている二人のエピソードや,それを取り巻く家族達の描かれ方が素敵だ。

本音を言えばブライスの父をへこまし改心させるエピソードも欲しかったところだが,それが無かった(ある程度察する部分はあり)のが逆に良かったのかなとも思ったりもした。

見終わったあとにスタンド・バイ・ミーの監督の作品だということが分かり納得。subtitleの人に感謝。

2011-03-07

ジュリー&ジュリア


外交官の妻として'49年にフランスに移住したジュリア・チャイルド。彼女は料理をほとんどできなかったのだがフランス料理に魅了され料理学校に通い始め,アメリカ人のためのフランス料理のレシピ本を執筆した。それから50年後ニューヨークのOLジュリー・パウエルはその本の524のレシピを365日で作りBlogに掲載する事を思いつく...

ジュリア・チャイルドの陽気さというか天真爛漫さが良く出ていた。料理番組でのエピソード等を見ていると彼女は基本的に男っぽいのだと思った。それが当時のアメリカで人気が出たひとつの要因ではないだろうか。フランス料理と聞いて特に味をイメージ出来るわけではないので「あれを食べたい」という欲求はないのだが,この映画を見ていたらどれもこれも食べたくなってしまった。

この動画はジュリア・チャイルドの料理番組とそれを演じるメリル・ストリープを対比させたもの。フライパンからはみ出た食材をそのまま使ってしまうエピソードが微笑ましくて好きなシーンのひとつである。

2011-02-14

告白


ただ単に小説を映像化しただけの印象。どのエピソードも深く描かれていなかったので行動の動機に理由づけられるほどはこちらに伝わってこなかったからかな。

松たか子が告白をしているシーンでは教室内が騒がしかった。監督が崩壊されているクラスを描きたかったんだろうと思のだが,それは逆効果で騒がしさで見ている方の集中力が低下し大事な告白に緊張が感じられず散漫となった。その後,前述した浅さもあって緊張感のないままダラダラと最後まで続いた。

2010-12-13

プレシャス


ドキュメンタリーっぽい作風だったこともあり実話を元にして作ったのかなと思ったのだが,そうではなかった。なぜ実話かもしれないと思ったかというと,プレシャスの人生が私の想像外だったにも関わらずほんの僅かだが再生していくという部分にリアルさを感じたからである。

力士並みの巨漢で文盲。実父にレイプされ実父の子を2度も出産する。1人目の子はダウン症。実母からは毎日罵詈雑言を浴びせられる。この様なキャラクタを日本人として設定したらさすがに無理がありすぎる。逆に考えるとこの様な設定ができてしまうアメリカ社会の歪さは相当なものだと感じた。

マライア・キャリーがソーシャルワーカー役で出ていたのだが見ているときは全く分からなかった。見たことのない役者で地味だったけど印象に残るなと思っていたらそれが彼女だった。ファンじゃないから分からなかったのかもしれないけど。

2010-11-21

Lie to me 嘘の瞬間


現在継続してDVDをレンタルし見ている海外ドラマはクローザー,ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル,デクスター,アグリー・ベティ。夕食時に見ているのですぐにレンタルできる最終シーズンを見終わってしまう。それで次は何を借りようかと悩み,決断したのがこれ。

予想以上に面白い。人の表情を読み心理状態を分析する事を研究している研究所が警察などに協力し問題を解決していくストーリー。この研究所の所長が癖のある役者のティム・ロス。コンマ何秒単位で表情の写真をスライドさせ「怒り,悲しみ」等即座に回答していくという訓練方法も紹介し,フィクションなのだがそういう部分でリアリティーを感じさせる。

表情で心理を分析するというのは刑事ドラマの尋問のようでまどろっこしいのではないだろうかと思っていたのだが,ドラマはスピーディーに作られていてまるで筒井康隆の七瀬の様に人の心を読んでいるのではないかと錯覚する。

意識しても隠せない表情を見逃さないという事なので,今後どのような展開が待っているのか楽しみである。

2010-10-30

マイネーム・イズ・ハーン


あらすじを知らなくても,つまり予備知識無しでも十分に楽しめる映画で逆にあらすじを知らない方がいいかもしれない。

当初,こぢんまりとした文芸映画なんだろうなと思っていたのだがそれは大きな誤りだった。ノンフィクションに近い部分とファンタジーの部分が入り交じり,笑いとシリアスが入り交じる考えさせ感動させる160分がとても短く感じられるストーリーで,フォレストガンプを思い出した。

9.11事件後のアメリカ国内に置けるイスラム教徒への差別は別の映画でもいくつか見たことがあるが,わたしが見た中ではこの映画のそれが最も痛ましかった。しかし,ここ映画はその痛ましさを引きずらせない(忘れるということではない)ようなファンタジーの挿入があり,その対比がとても印象に残った。

今年見た中では「Unthinkable」と1,2を争う面白さだった。そういえばUnthinkableも9.11を扱っていてこの映画とは真逆のストーリだった。

2010-09-10

ポチの告白


交番で勤務していた真面目な巡査が上司からもらったアメにより逆らえない状態に仕組まれ,やがて善悪の区別がつかなくなり警察犯罪に手を染めていく...

この映画を見て邦画もまだまだ捨てたものではないと思った。警察そのものの,そして警察-報道(マスコミ)-司法による悪事を克明に描いている。但しカタルシスは得られない。だからこそよりリアル感が出ているのかもしれない。

2010-07-07

牛泥棒


1800年代末期,ネバダで牛泥棒が発生していた。町の人間が酒場でその噂話をしていたところ,町の一人が牛泥棒に殺されたというニュースが入り,人々は泥棒を見つけ吊し首にしようと捜索隊を結成する。保安官が不在という事もあり捜索に反対する者もいたが,犯人を見つけ吊し首にすることを目的とする多数派にその声は無視をされ...

78分というやや短い映画なのだが無駄がなく奥深いストーリーに感動。群集心理の恐ろしさや,勇ましさを誇る多数派の中で反対意見を言えない少数派の気の弱さがゆさがよく描かれている。吊し首にする前は散々それを模倣し勇敢さを誇っていた人間が,いざその状況になるとそれを尻込みし他の人間にやらせようとする「弱いが故にそれを悟られないように乱暴そうな部分を強調しているが,実はやっぱり弱かった」という,ある人気歌手のようなタイプのキャラクタもしっかりと描いている。

この映画の事を検索していたらクリント・イーストウッドがこの映画から影響を受けているという文を見つけ,なるほどなと思った。イーストウッド監督作品が好きな人にお勧めの一本。

2010-06-28

正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官


邦題が酷すぎる。危うく見逃すところだった。

ハリソン。フォード演じるICE(移民税関捜査局)の捜査官を中心とした移民問題を扱った社会派ドラマ。クラッシュに似ていてとても面白い映画だった。

おなじみ?メキシコからの不法入国者。グリーンカードを取得できるところまでこぎ着けた韓国人,イラン人家族。オーストラリアから映画スターを夢見てグリーンカードを取得しようとする容姿はそこそこだが全く無名の女優。バングラデシュ出身の不法移民一家...等様々な人種,状況などが入り交じって物語は進んでいく。

最も印象に残ったのはバングラデシュ出身の不法移民一家。高校生の娘が9.11事件の犯人を擁護する発言を授業中に行ったためFBIの捜査が入り,家族の不法滞在を見逃す変わりにこの娘を国外追放するという条件をのまされてしまう。この娘はテロを容認したわけではないのだが,FBIは聞く耳を持たず日記やチャットなどの断片を状況証拠として無理矢理こじつけ,一方的に危険人物扱いしたのである。

このエピソードは大正時代,政府が行った大杉栄等アナーキストを標的とした理不尽な行為を思い出し寒気がした。

2010-04-21

アフリカン・ソルジャー ~少女兵士の戦場


子供の時父親に内戦中のゲリラ軍に放り込まれてしまい,兵士として闘わなければいけなくなってしまったというドイツの女性歌手の生い立ちを描いた映画。

主役の少女がとても上手い。目がギラギラしていて本当に体験していたんじゃないかと思わせる。この映画で印象に残ったのがシスターがこの少女に教えた「右の頬を打たれたら、左の頬を出しなさい」という意味をの解釈だ。

イエスの時代奴隷を奴隷は手の甲で右の頬を叩かれていた。手の甲で叩くのは恥辱の意味があるので自由民(市民?)に対してこの様に叩くのは禁止されていた。つまりイエスは奴隷のように扱われたら奴隷でない証を見せろと行ったのである。もし相手が叩こうとしたら左の頬を差し出し,自由民のように掌で叩かせろ。そうやって尊厳を見せたら相手は恥じて二度と叩かなくなるだろうと。

映画の終盤にこの言葉を実践するときが来る。このシーンだけでもこの映画の価値がある。

2010-04-20

処刑TV ザ・ファイナル・ジャッジメント


7人の男女が謎の武装グループに誘拐され1室に監禁された。その7人は「SHOCK TV」というネットTVで視聴者の投票により処刑されるのである。まず7人の投票により裁判にかけられる2人が選ばれる。そして選ばれた2人の隠された悪行が暴かれ,それを視聴者が判断し処刑に適していると思われる者に投票するのである...

平日は気楽に見たいため,つまらなくてOKという前提でB級サスペンスを見るようにしている。この映画もそのつもりで借りたのだが予想以上に面白かった。結局,処刑が目的ではなく本当に善人なのか試したかっただけなのかな?と少しスッキリしないラストだったのが残念。

もう少し予算をかけ脚本を少し手直ししてリメイクすればA級サスペンス映画に化けるかもしれない。

2010-02-21

HACHI 約束の犬



大きな仕掛けもないし無理に感動させてやろうという設定もない。もちろん犬も人間の言葉で話したりしない。ただただ淡々と物語は進んで行くのだが,逆にそれがとても効果的だった。youtubeの予告編では日本人の挿入歌が流れていたので嫌な予感がしていたが,DVDでは流れていなかったので一安心。

ラスト,犬が目をつぶり昔を思い出すのだが「犬の映画」でも使われた犬目線のこの手法は,犬を飼っている人は飼っていない人の数倍涙腺が緩んでしまうだろう。私もまた引っかかってしまった。